2015年8月24日月曜日

中医学の基礎〖その前に〗

 薬膳の献立を立てるときは中医学の知識が必要で、食材を選ぶときも調理するときも中医学の考えが重要です。

 繰り返し申しますが、こんなことを知らなくても料理は作れますし、それなりに身体に良さそうなものは作れます。

 でも、あなたのかわいいパートナーを『食』によって健康してあげたり、長寿にしてあげることができれば、それはすごく素敵なことではないでしょうか。
 薬膳を学ぶ中で、様々な薬膳的知識は現在の日本の食卓に上る料理の中にも多々活かされていると感じます。ただ、それぞれ個々の知識で、統一性に欠けるのです。そして、ともすれば時と場合によっては逆効果にもなりかねない危険も伴っています。

 わたくしDr.BAOも中医学を学び始めて何十年とは経っておりません。

 こんなややこしいブログをなぜ、立ち上げたか?
 それは皆様と一緒に、もう一度、中医学をそして薬膳学を学んで行きたいと思ったからに他なりません。


 前置き長くてすみませんm(_ _;)m

 次回から中医学の基礎を陰陽学説から学んでいきたいと思います。

 でも最初に申しましたように、ひとつひとつちゃんとじっくりやっていては、いつまで経っても料理(薬膳)にありつけず、飢え死にしちゃいますね笑
 なので、ちょこちょこ飢え死にしないように、薬膳Tipsも織り交ぜながら、退屈しないように進めていければと思っております(^_^)ノ

 ちなみに、追伸的に、、、
漢方医学とは、漢や隋・唐の時代に中国から伝来した医学のことで、オランダから来た蘭方に対して漢方といった。
東洋医学とは、明治時代以降、オランダから入った西洋医学に対して東洋医学と呼ばれた。漢方医学と結局同じ。

 ということで、今日はここまで。
  Dr.BAOでした〜


2015年8月18日火曜日

中医学の世界、薬膳の世界

 薬膳について学ぶことは、ほとんど中医学を学ぶことと同じだとDr.BAOは思います。

 中医学は中国伝統医薬学の略称。薬膳とは、それを基礎として組み立てられた料理のことで、健康を維持し、病気を予防する目的をもったもので、中医学の大切な一分野となっているのです。

 中医学は、診療する際に、その対象となる個体(我々の場合は犬・猫が主体の家庭動物)のことをいろいろな角度から四診(望診・聞診・問診・切診)を通して、診尽くして弁証をし、「証(診断名)」にたどり着き、論治(弁証に従い、証に応じた適切な治療)を行うという作業の中で、西洋医学のような"診断名"を明らかにするということにはこだわらず、「証」に応じた治療をするという、経験と実践の医学なのだということなのです。

 我々が日常行っています西洋獣医学においては、とりもなおさず、どんな病気であるか、診断名は? ということに力点が置かれています。それをもとに治療方針を立てるわけです。診断が違えば、当然治療も異なります。

 一方中医学は、その個体の体質や個体を取りまく環境的な要因も考慮して、たどり着いた「証」に基づいて論治するので、西洋医学的な診断が同じでも、治療が違う可能性があり、西洋医学的な診断が違うものでも「証」が同じなら治療が同じ場合もあり得るのです。

 事ほどさように弁証論治は中医学の核なのです。

 当然のことながら、薬膳の処方にも弁証で導かれた「証」が根本になります。

 
 食材や中薬のもつ効能というのも大事ですが、身体を温める効果の食材を寒い時期に使用するのは一般には良いのですが、熱がこもった体質の個体が摂取すると病状がかえって悪化することもあるのです。

 
 ということで、薬膳というのは、なんとなく効果がありそうな食材で作った料理、というのではないことを分かっていただけたかと思います。

 一般の方は中医師でも中獣医師でもないですから、薬膳を作るな、ということではありません。
 が、一応薬膳というものは、そういった中医学の診断に基づいて処方されるべきものだということを念頭に置いておいていただきたいのです。

 最初っからめんどくさいなぁと思われるような内容で恐縮ですが、私もそうだったのですが、中医学というのは、入り口はすごくややこしくて、もう帰ろうかなと思うもののそのまま進むと、突然ぱっと視界が広がるところに出るものなのです。少なくとも私はそうでした笑

 もひとつ薬膳を学ぶ上でのメリットは、人にも役立つということですね。本来そっち目的の学問ですから、動物にも役立つと言った方が正しいのでしょうけれど笑
 Dr.BAOも日頃口にしていたものを全く新しい観点で見て、食べていることが最近多いですね。
 (例)Dr.BAO「きゅうりかぁ。(ポリポリ)これって、清熱類だったよなぁ。(ポリポリ) 清熱瀉火類だったか。(ポリポリ) 五気は涼性?うんうん。六味は、、、えーと、甘味! (ポリポリ)、帰経、、、うーんうーん(ンガクク)(≧_≦)」

 季節の旬のものを食べることが健康に繋がるみたいなことは薬膳でも言われています。というか薬膳の考えでそう言われ始めたのかもしれないことが満載です。

 少しずつ、ご一緒に勉強していきましょう\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/




 


 

2015年8月16日日曜日

Dr.BAOはもちろん獣医師ですが、薬膳コーディネーターでもあります

こんにちは。

Dr.BAOです(^_^)ノ

わたくしは2015.7 に本草薬膳学院(学院長 辰巳洋先生)から薬膳コーディネーターの資格を授与され、今後は獣医師として一般診療に携わりながら、薬膳コーディネーターとしてもバリバリ仕事をしていきたいと思っています。

といっても、特に新しいことをするのではなく、一般診療の中で『食』というものを今まで以上に重要視しながら進めていきたいと思っているわけです。

薬膳学は中医学の理論に従い、食材や中薬を用いて、健康の維持・増進、病気の予防・治療・回復などを目指す学問です。

つまり、最近バオでチカラを入れている中医学がそのベースになっているわけです。

中医学と言えば、これまでも、漢方薬や鍼灸治療を実践してきておりますが、それに加え新たな第3のツールとして、『薬膳』をどんどん診療に役立てていこうと思っておるわけです。

一般外来の診療時間の中では、なかなか中医学的診療に切り替えられないこともあり、ちゃんとした中医学診療を行うために、午前診が終わってからの昼過ぎの時間帯に中医学診療を予約制にて行っております。薬膳を含めた『食』のご提案もその際に行っていく予定です。

西洋獣医学を学び始めて40年近く経ちますが、中医学、とくに薬膳学を学び始めて、まだそう長くはありません。
これからもより一層精進して、中医学、薬膳学を深めてまいります。
わたくしDr.BAO、バオ動物病院とご一緒に学んで行きましょう!
、、、というコンセプトのブログです(^_^)ゞ

薬膳学全部をここに書くのは無理だと思います。

ぜひ知っておいていただきたいこと(だけ)を、たぶん書くと思います。

一緒に勉強していきましょう\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/♪