2016年5月9日月曜日

中医学の基礎 〖陰陽五行学説 4〗

また時間が過ぎてしまいました。
お元気でいらっしゃいますでしょうか(^_^;)ゞ

さて、では早速、前回の続き。
五行学説の中の、五行の相互関係についてご説明していきたいと思います。

まず、相生と相克。

この相生と相克は、自然界すべての事物の運動変化の『正常な』法則です。

相生とは、相互産生・相互助長のこと

木は燃えて火を生み、火は木が燃えて灰(土)を生み、土は金を埋蔵し、金(金鉱)のそばには水(水脈)があり、水は木を生長させる。

そしてそれを身体に置き換えたものが次の図。
肝生心…肝の血によって心を養う
心生脾…心の火により脾を温める
脾生肺…脾の水穀精微により肺を滋養する
肺生腎…肺気の下降により腎を助ける
腎生肝…腎精により肝を養う

相克とは、相互制約・相互抑制のこと
木は土壌を豊かにし、火は金属を溶かし、土は水を止め、金属(斧)は木を倒し、水は火を鎮めます。

そしてそれを身体に置き換えたものが次の図。
肝克脾…肝は脾の消化機能を管理する
心克肺…心は肺を調節する
脾克腎…脾は腎を調節する
肺克肝…肺は肝を調節する
腎克心…腎は心を調節する

次の回では、五行の異常現象のことについてお話したいと思います。

本当は、今回、どちらも説明するつもりでしたが、上にUPしたような図を作成するのにエライ時間がかかってしまい、、、次回ということになりました。

薬膳のことも、少しずつお話しする予定ですが、なかなか進まずすみませんm(_ _)m

世に出回っている、身体にイイといったレベルの薬膳の考え方と少し距離を置いた、中医学をベースにした薬膳の考え方をお伝えすることが、薬膳コーディネーターであるDr.BAOの仕事であると思っているからです。

しびれ切らさず、ついてきて下さい\(^_^;)/

では、また近々〜(^_^)ノノ゛