2016年3月20日日曜日

中医学の基礎 〖陰陽五行学説 3〗

 前回からだいぶ時間が経ってしまいましたね。お久しぶりっこ。スマソン。

 あ、さてー、、いよいよ五行学説! (年末から3月まではいわゆる確定申告がらみで大変なんすからw自分で全部やってますんでゞ)遊んでたわけではございません!
ちゃんと中医学の勉強もしてたんですよ、これが。

 では、本題に、、、

 五行学説では、宇宙間のすべての事物は木・火・土・金・水という5種類の物質の運動と変化によって生成すると考える。事物の異なる性質、作用、形態をそれぞれ木・火・土・金・水という五行に区別し帰属させる。

 五行学説に基づき、自然界と人体の臓腑組織、そして少し薬膳関連項目も含めた表を次に示します。

           自然界            人体
五行 特徴  五季   五方  五気 五色 五味 五臓 五腑   五官 五華  五志
木 生長 伸展 春  東 風  青  酸  肝  胆  目  筋  怒 
火 陽熱 炎上 夏  南 暑  赤  苦  心  小腸 舌  脈  喜
土 生養 変化 長夏 中 湿  黄  甘  脾  胃  口  唇  思
金 静粛 収斂 秋  西 燥  白  辛  肺  大腸 鼻  皮毛 悲
水 寒潤 下行 冬  北 寒  黒  鹹  腎  膀胱 耳  髪  恐

☞『五華』華は光沢・輝き。五臓機能の良好な状態が現れる部位を指す。見えない臓器の状態を知る手がかりのひとつになる。
(例)筋に異常があれば、肝の異常を疑う、みたいな。



木の特性
木は成長・発散・柔軟、伸びるという特徴がある。春は東風が吹き、草木が緑になり、新芽が出て、自然界を成長させるので木に属す。
五臓の肝は、鬱を嫌い、伸びやかさを好むので、木に属す。

火の特性
火は熱い・炎上・燃えるという特徴がある。夏は暑く、南の気温は高いので、夏や南は火に属す。
心は五臓の中で、喜びを好み、温かいので、火に属す。

土の特性
土は植物・農作物・動物などすべての生物が誕生し、成長し、生活する基盤。例えば、夏は暑すぎず、冬も寒すぎず、農作物がよく育つ土地は土に属す。
脾と胃は、食物を消化吸収し、体に営養を与えて成長させるので、土に属す。

金の特性
金は硬い性質で、独特で、きれいな光沢をもち、静粛、収斂のイメージがある。秋は空が澄み、農作物は熟して金色になるので、金に属す。
肺はデリケートな臓で、清浄を好み、空気の汚れに傷つきやすいので、金に属す。

水の特性
水は命を潤す。冷たい性質で、高いところから低いところへ流れる。冬は寒いので、水に属す。
腎は全身の水分を管理するので、水に属す。 (薬膳コーディネーター講座 テキスト1より)


ふう。チカラ入りました〜orz...
というわけで、今日はここまでw
次回からは木・火・土・金・水の相互関係について解説致します。

ではではDr.BAOでした(^_^)ノノ゛