2015年12月17日木曜日

ナイトキャップ☆

おひさしぶりでございます〜m(_ _)m〜

前回書いてから、なぜこんなに空いているか?

五行学説を勉強し始めたら、これまた奥が深すぎて、なかなかもとに戻れなくなってしまって(≧_≦)ノw

いやー、薬膳のブログにそんなに深いことが必要なのかの疑問もわいてきて苦笑、、

でもきっと必要なのだと言い聞かせて、アタマの中でぐるぐる五行が回転している状態なのです。

もう少しだけおまちくださいっ(≧_≦)ノ

年の瀬も押し迫り、なにかと慌ただしい今日この頃。
運転なさる方は、くれぐれも安全運転でいきましょう\(^_^)/

Dr.BAOでした〜(^_^)ノノ゛〜



2015年9月23日水曜日

中医学の基礎 〖陰陽五行学説 2〗

 今回は陰陽学説について少しだけ詳しく。。

 陰陽学説は中国古代哲学の基礎概念です。自然界の変化と規則の観察から生まれた考え方で、自然界のすべてを陰と陽に分けます。以下はその例です。


自然: 天   日      昼      明      晴      火      上      春      夏
事物: 興奮  運動  成長  旺盛  上昇  表面  外向  温熱  功能
人体: 男   若者  体表  背中  上身  六腑  働き  気 
食材: 温性  熱性  甘味  辛味  淡味  昇      浮
 

自然: 地      月      夜      暗      曇      水      下      秋      冬
事物: 抑制  安静  停頓  衰退  下降  裏面  内在  寒冷  物質
人体: 女      老人  体内  胸腹  下身  五臓  肉質  津液  精血
食材: 涼性  寒性  酸味  苦味  鹹味  降      沈
 
 陰陽学説では、自然界のすべてを、対立制約、互根互用、消長平衡、相互転化という4つの概念で説明しています。

 上に書いた陰と陽の対比のように、すべての事物は陰陽に対立しながらも統一され、常に動きながらバランスを保っています。この陰陽のバランスがとれた状態を陰平陽秘といいます。(対立) 

 陰陽はどちらか一方だけでは存在し得ず、陰陽が互いに存在し依存し合っています。(依存)

 秋分の頃は熱気が次第に衰え、冬の寒さに変わり、この寒さが極度に達し冬至になると、陽気が生じ始め、熱の生気を帯び、春分になると寒気は次第に衰え、夏の暑さが極度に達し夏至になると陰気が生じ始める、寒の生気を帯びはじめ、また秋分を迎える。
陰陽の消長とは、陰陽の双方がたえず「陰消陽長」あるいは「陽消陰長」という運動変化の状態にあることをいう。(消長)

 すべての事物の陰陽は、一定の程度または一定の段階に達すると、それぞれ相反する方向へと転化することがある。(転化)

 
 陰陽学説では、自然界の様々な事物の発生・発展・変化は、その事物の内部に相互対立する陰と陽が存在しているために生じるのであり、陰と陽の相互作用は、事物の運動・変化・発展の内在的な原動力であると考えています。

 また、事物の陰陽の属性は絶対的なものではなく相対的なものであり、ある一定の条件において陰は陽に、陽は陰に転化することが出来ると。そして、陰の中にも陽があり、陽の中にも陰があると。陰陽はすべての事物のすべての段階に存在するので、よくある陰陽図(バオの薬膳のロゴマークにも使っていますがゞ)のような平面的な二次元的な考え方ではなく、三次元的、四次元的な考え方なのだということです。

 いいでしょ〜? いいかんじでしょ? 笑

 中医学の基本概念のひとつ陰陽学説とは、こんな感じなんです。

 バランスというのが、よく言われるキーワードですが、単なる対立項目の組み合わせだけではなく、対立している陰と陽が知らないうちに入り交じって、さらに細分化された陰と陽に分かれて、お互いに支え合っている、そういうバランスなんですね。(たぶんゞ笑)

 この陰陽学説と次に述べます五行学説が中医学の根幹であるわけです。

 

陰陽学説の中医学への応用のことは、また次の機会に書きますね(^_^)ノ


【薬膳Tips】食材・中薬・食薬
薬膳は、中国の伝統医薬学「中医学」を土台とする料理です。健康維持、体質改善、病気治療を目的に、中医学に基づいて選んだ食材と中薬(生薬←自然界から提供される治療効果を有する中薬を日本では生薬という)を使って調理します。
食材 1.食物→ほぼ自然のままで使うもの
   2.食品→食材を加工し、さらに包装したもの
中薬…植物・動物・鉱物・海産物などの自然資源のうち、薬効が認められ、中医学の理論に基づいて使用されるもの
 中薬の中で多いのは植物です。なので、古くから薬は「本草」と呼ばれてきました。
食薬…食用と薬用両方に使える食材や中薬のこと(例: ネギ、生姜、唐辛子、大根などなど) 
◎「食薬同源」「食医同源」薬や医の源は食にあるということ
◎「道地産物」「道地薬材」その地区で採れる品質がよく効果が期待できる食材、中薬のこと
そして、それら食材や中薬は、できるだけ品質や効能の高いものを使用すること、とくに植物系のものは、その有効成分の量が多くなる時期に採取・収穫するよう推奨されています。

 
 いや〜、なんやかや言いながら、こんな感じで進めてますヨ(^_-)-☆

 図や表はなかなか作るのに時間がかかるので、いろいろ省略していますので、あなたの想像力で、いろいろ挿絵思い浮かべながら、読んで下さい😛

 ちなみに、バオの薬膳のロゴマークはこれ!

イラストレーターでDr.BAOが作っただよ。

 お彼岸あたりの気候は陰陽学説的には陰陽のバランスがとれている時で、発病率・死亡率は低い、とはいうものの、気候の変わり目でもありますので、かわいいパートナー、そしてご家族共に、お身体にはお気をつけ下さいね(^_^)ノ

 ではでは、Dr.BAOでした〜♪

 では、また、ここで、あなたと! お会い致しましょ〜\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/
、、、どこかで聞いた台詞なんだけど、思い出せない秋の夜長。。。





 

 

2015年9月9日水曜日

ブレイク☕️

まあ、それにしても、薬膳とは何か? すら書けていないですね。
中医学は大事なんですね。薬膳にとって。

でも、ココで中医学をイチから全部書けるわけないんですよね。

このブログの一応のコンセプトは、
「バオ動物病院に通う患者様方に、病院での説明などについてきていただけるように、中医学の知識を少し持っていただいて、なおかつ、食事療法を採り入れていく際の指標にしていただくためのブログである」と。

じゃあ、それ以外の方が見ていただいて意味ないかといえば、そうでも無い感じにできればなと、思っているわけです。

でね、このブログの最近の傾向の、中医学の勉強がんばっていきましょう\(^_^)/的な、は、いいんですよ、それはそれで。大事ですから。

でも、やはり、そこは大事なポイントだけ押さえていければいいかなと、思い始めておるわけです。

Dr.BAOが会員でもある日本ペット中医学研究会のセミナーも基礎編と応用編に分かれているように、中医学の部分と、薬膳の部分をうまくミックスしていくのが一番な気がしてきております。

ブログ立ち上げる前にしろよ、そんなこと、とおっしゃりたいのは百も承知の助。

やりながら修正しながらが、我がスタイルなものでして、すみません。

ちゅーわけで、次回より、もう少し取っつきやすい感じの部分も増えますから、ということでーす\▼・ェ・▼/\=^_^=/


Dr.BAOでした(^_^)ノではでは〜





2015年9月6日日曜日

中医学の基礎 〖陰陽五行学説 1〗

「中医学とは整体観と恒動観を思想的な基礎に、臓腑経絡説を生理・病理理論の基礎として、陰陽五行説を援用しながら、疾病に対する診断・治療方針の決定を行う医学理論体系のことです。」
 
 整体観…統一性の意味。この整体には自然界、人体、社会環境との3つの統一性があります。
 1.自然界との統一性☞季節・気候・地理・生活環境などの変化や違いに影響を受けながらバランスよく適応していく状態
 2.人体の統一性☞五臓(肝・心・脾・肺・腎)・六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)・五官(目・舌・口・鼻・耳)などが密接に関連し、互いにバランスよく働くことで、体全体の生理機能を保っていること
 3.社会環境との統一性☞社会的地位、仕事上の問題、経済問題、家庭問題、老後の不安などの心理的問題が健康に大きく影響します。

 恒動観…人体は恒常的に変化の過程にあるとする考え方


 いきなり中医学の理論体系からの導入でドン引きされた方も78%くらいおられるようですね。
 ここでひるむなかれ!笑
 がんばってついてきて下さいね\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/

 少し解説ですが、、、
臓象学説とは五臓六腑の生理・病理理論のこと。
経絡学説とは経絡という全身に縦横に分布した網の目に気血が流れ、臓腑間を連絡し、体内すべての機能を調節するというもの。

 そして、やっと表題の陰陽五行説ですが、、、
まず、陰陽学説では、自然界の様々な事物の発生・発展・変化は、その事物の内部に相互対立する陰と陽が存在しているために生じるのであり、陰と陽の相互作用は、事物の運動・変化・発展の内在的な原動力であるとされる。
 また五行学説では、宇宙間のすべての事物は木・火・土・金・水という5種類の基本物質により構成されているとされる。

 あとはもう一つの核である弁証論治がありますね。

 基礎だけでも長い道のりでございます(^_^;)ゞ

では、ここで、
【薬膳Tips】〜,゜.:。+゜Tipsとは 情報、助言、ヒント、秘訣、こつ のこと。
五季(春・夏・長夏・秋・冬)に合わせた薬膳
秋の養生薬膳
 秋は立秋から処暑・白露・秋分・寒露・霜降を経た立冬までをいいます。
 秋になると涼しくなり空気が乾燥してきますが、秋の前半は夏の暑熱がまだ残っているので「温燥」、晩秋になると冬の寒気が加わって「涼燥」となります。
 秋は五臓のうちの肺の機能が盛んになります。肺はデリケートで滋潤を好み、乾燥を嫌う特徴があります。燥邪は肺にとって特に忌むべきものです(乾燥させちゃダメだってことです)。
 秋の薬膳は肺を潤し、温めることが重要です。

ということで、いろいろ秋の食材を使った薬膳レシピが人では紹介されているのですが、これを家庭動物に応用する際、いくつかの注意が必要だと思います。
1. まず、それぞれの動物に食べさせて良い食材かどうかということ。残念ながら、人には問題なくて、動物には問題がある食材があります。
2. それとその個体個体の食物に対するアレルギーは大丈夫かという点です。
3. あと、薬膳などの調理食のみを与えていこうとする場合、カロリーや栄養のバランスは大丈夫かという点です。

 それらすべてをご家族が管理しながら進めていかなくてはならないわけで、それらの知識の最低ラインは抑えておいてほしいわけです。

 そもそも薬膳をどういう目的でかわいいパートナーにたべさせてあげるのか?

 それによっても注意点は違ってきますよね。

 まだまだ基礎編は続きますが、中医学や薬膳の基礎理論書のはじめの方に必ずと言って良いくらい書いてあるのは、中医学の考え方の基礎となっているこれらの哲学観に対して理解を深めていくことが、それを応用にむすびつけていくカギであると。

 Dr.BAOも所属する日本ペット中医学研究会の楊達中医師も基礎理論の重要性をおっしゃってました。

 いや〜、ここまで書いてきて、ちょっと大変だな〜と思っているのは、あなただけではありません笑

 これからの展開に注目しつつ、ついてきて下さいね\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/

                         、、、ぜひゞ


Dr.BAOでした〜(^_^)ノ






 


 
 
 
 
 

2015年8月24日月曜日

中医学の基礎〖その前に〗

 薬膳の献立を立てるときは中医学の知識が必要で、食材を選ぶときも調理するときも中医学の考えが重要です。

 繰り返し申しますが、こんなことを知らなくても料理は作れますし、それなりに身体に良さそうなものは作れます。

 でも、あなたのかわいいパートナーを『食』によって健康してあげたり、長寿にしてあげることができれば、それはすごく素敵なことではないでしょうか。
 薬膳を学ぶ中で、様々な薬膳的知識は現在の日本の食卓に上る料理の中にも多々活かされていると感じます。ただ、それぞれ個々の知識で、統一性に欠けるのです。そして、ともすれば時と場合によっては逆効果にもなりかねない危険も伴っています。

 わたくしDr.BAOも中医学を学び始めて何十年とは経っておりません。

 こんなややこしいブログをなぜ、立ち上げたか?
 それは皆様と一緒に、もう一度、中医学をそして薬膳学を学んで行きたいと思ったからに他なりません。


 前置き長くてすみませんm(_ _;)m

 次回から中医学の基礎を陰陽学説から学んでいきたいと思います。

 でも最初に申しましたように、ひとつひとつちゃんとじっくりやっていては、いつまで経っても料理(薬膳)にありつけず、飢え死にしちゃいますね笑
 なので、ちょこちょこ飢え死にしないように、薬膳Tipsも織り交ぜながら、退屈しないように進めていければと思っております(^_^)ノ

 ちなみに、追伸的に、、、
漢方医学とは、漢や隋・唐の時代に中国から伝来した医学のことで、オランダから来た蘭方に対して漢方といった。
東洋医学とは、明治時代以降、オランダから入った西洋医学に対して東洋医学と呼ばれた。漢方医学と結局同じ。

 ということで、今日はここまで。
  Dr.BAOでした〜


2015年8月18日火曜日

中医学の世界、薬膳の世界

 薬膳について学ぶことは、ほとんど中医学を学ぶことと同じだとDr.BAOは思います。

 中医学は中国伝統医薬学の略称。薬膳とは、それを基礎として組み立てられた料理のことで、健康を維持し、病気を予防する目的をもったもので、中医学の大切な一分野となっているのです。

 中医学は、診療する際に、その対象となる個体(我々の場合は犬・猫が主体の家庭動物)のことをいろいろな角度から四診(望診・聞診・問診・切診)を通して、診尽くして弁証をし、「証(診断名)」にたどり着き、論治(弁証に従い、証に応じた適切な治療)を行うという作業の中で、西洋医学のような"診断名"を明らかにするということにはこだわらず、「証」に応じた治療をするという、経験と実践の医学なのだということなのです。

 我々が日常行っています西洋獣医学においては、とりもなおさず、どんな病気であるか、診断名は? ということに力点が置かれています。それをもとに治療方針を立てるわけです。診断が違えば、当然治療も異なります。

 一方中医学は、その個体の体質や個体を取りまく環境的な要因も考慮して、たどり着いた「証」に基づいて論治するので、西洋医学的な診断が同じでも、治療が違う可能性があり、西洋医学的な診断が違うものでも「証」が同じなら治療が同じ場合もあり得るのです。

 事ほどさように弁証論治は中医学の核なのです。

 当然のことながら、薬膳の処方にも弁証で導かれた「証」が根本になります。

 
 食材や中薬のもつ効能というのも大事ですが、身体を温める効果の食材を寒い時期に使用するのは一般には良いのですが、熱がこもった体質の個体が摂取すると病状がかえって悪化することもあるのです。

 
 ということで、薬膳というのは、なんとなく効果がありそうな食材で作った料理、というのではないことを分かっていただけたかと思います。

 一般の方は中医師でも中獣医師でもないですから、薬膳を作るな、ということではありません。
 が、一応薬膳というものは、そういった中医学の診断に基づいて処方されるべきものだということを念頭に置いておいていただきたいのです。

 最初っからめんどくさいなぁと思われるような内容で恐縮ですが、私もそうだったのですが、中医学というのは、入り口はすごくややこしくて、もう帰ろうかなと思うもののそのまま進むと、突然ぱっと視界が広がるところに出るものなのです。少なくとも私はそうでした笑

 もひとつ薬膳を学ぶ上でのメリットは、人にも役立つということですね。本来そっち目的の学問ですから、動物にも役立つと言った方が正しいのでしょうけれど笑
 Dr.BAOも日頃口にしていたものを全く新しい観点で見て、食べていることが最近多いですね。
 (例)Dr.BAO「きゅうりかぁ。(ポリポリ)これって、清熱類だったよなぁ。(ポリポリ) 清熱瀉火類だったか。(ポリポリ) 五気は涼性?うんうん。六味は、、、えーと、甘味! (ポリポリ)、帰経、、、うーんうーん(ンガクク)(≧_≦)」

 季節の旬のものを食べることが健康に繋がるみたいなことは薬膳でも言われています。というか薬膳の考えでそう言われ始めたのかもしれないことが満載です。

 少しずつ、ご一緒に勉強していきましょう\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/




 


 

2015年8月16日日曜日

Dr.BAOはもちろん獣医師ですが、薬膳コーディネーターでもあります

こんにちは。

Dr.BAOです(^_^)ノ

わたくしは2015.7 に本草薬膳学院(学院長 辰巳洋先生)から薬膳コーディネーターの資格を授与され、今後は獣医師として一般診療に携わりながら、薬膳コーディネーターとしてもバリバリ仕事をしていきたいと思っています。

といっても、特に新しいことをするのではなく、一般診療の中で『食』というものを今まで以上に重要視しながら進めていきたいと思っているわけです。

薬膳学は中医学の理論に従い、食材や中薬を用いて、健康の維持・増進、病気の予防・治療・回復などを目指す学問です。

つまり、最近バオでチカラを入れている中医学がそのベースになっているわけです。

中医学と言えば、これまでも、漢方薬や鍼灸治療を実践してきておりますが、それに加え新たな第3のツールとして、『薬膳』をどんどん診療に役立てていこうと思っておるわけです。

一般外来の診療時間の中では、なかなか中医学的診療に切り替えられないこともあり、ちゃんとした中医学診療を行うために、午前診が終わってからの昼過ぎの時間帯に中医学診療を予約制にて行っております。薬膳を含めた『食』のご提案もその際に行っていく予定です。

西洋獣医学を学び始めて40年近く経ちますが、中医学、とくに薬膳学を学び始めて、まだそう長くはありません。
これからもより一層精進して、中医学、薬膳学を深めてまいります。
わたくしDr.BAO、バオ動物病院とご一緒に学んで行きましょう!
、、、というコンセプトのブログです(^_^)ゞ

薬膳学全部をここに書くのは無理だと思います。

ぜひ知っておいていただきたいこと(だけ)を、たぶん書くと思います。

一緒に勉強していきましょう\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/♪